書ける

うしがねるねてがねるのブログ。 タイトルはホームページ「かける(翔ける)」の語呂合わせ。

M-1グランプリ2020の感想と分析

M-1関連で視聴したもの:

  • 2回戦と準々決勝の動画(興味のある芸人のみ)
  • 準決勝のオンライン配信
  • 決勝進出者発表会見
  • 敗者復活戦の出番順抽選会
  • 敗者復活戦
  • 勝戦
  • GYAOの反省会動画
  • サントリー主催の打ち上げ動画
  • ABCラジオの裏実況(radikoのタイムフリー)

 

まず、敗者復活戦の感想から。

敗者復活戦では、私はコウテイ+インディアンス+学天即に投票した。ネタが好みで面白かったのと、会場でウケていたので。

 

 

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コウテイはいつも冒頭でやってる「オッケー釈迦地蔵ズィーヤ」というギャグをやってなかったけど、M-1に寄せて調整したのかな。
だとすると、この際「すなすなすなすなす」と「ワーオべっぴんさんしかいてなーい」の部分も笑いには繋がってないし、削ぎ落としても良いと思う。そうするとコウテイらしさが減ってしまう気もするけど。
「左からべっぴんさんべっぴんさん、一つ飛ばしてべっぴんさん」というベタなフレーズをフリにしたボケだと思うけど、他にそのフレーズを使っている漫才師を個人的にはM-1で観たことがないので、やっぱり賞レース向きではないと思う。

前からやっていた定番の掴みをM-1でもそのままやってる漫才師といえば「いま、○○をいただきました〜」と言ってる前年度優勝のミルクボーイがいるけど、それはちゃんと笑いに繋がっているのでやる意義があるし、それみたいなしっかり笑いを取れるような掴みの方が良さそう。

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インディアンスは以前から好きで応援していたので、敗者復活戦から決勝戦に勝ち上がってすごくうれしかった。

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学天即の漫才はあまり見たことがなかったけど、ボケ数も結構多いし面白くて好みだった。今年15年目でラストイヤーだったらしい。結果は残念だったけど今後も頑張って欲しい。

 

ランジャタイが出番順抽選会や出番の合間でウッチャンナンチャンの絵を使ってボケていた。
ランジャタイと見取り図の1本目のネタのせいで、ウッチャンナンチャンが妙に印象に残る大会になったかもw

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勝戦の感想。

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出番1組目のインディアンスの台本通りのわざと噛むボケに対して、審査員のオール巨人が「田渕が相方の噛んだところでも上手いことカバーできてる」と本当に噛んでアドリブで突っ込んでいると勘違いしたコメントしていたが、インディアンスは敗者復活戦で(序盤のアドリブ部分以外は)同じ内容のネタをやっていたのだから、それを観ていればわざと噛んでるんだと気づけるはず。
もしかして、審査員たちは決勝戦の前は忙しくて敗者復活戦を観る余裕がないのか?
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2組目の東京ホテイソンのネタは、観ている客がクイズを考えてしまい、内容についていけなくなってしまうという意見をネットで見かけた。

敗者復活戦のカベポスターの単語の覚え方のネタや、前年のジャルジャルの国名分けっこゲームや、かまいたちの「○○こられてきてたとしたら絶対に○○られてたと思うか?」とかもそうかも?

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こういうネタは「話半分で聞けばいいんだな」と序盤で気づいてあまり深く考えずに見るべきだけど、真剣に何を言ってるのか、答えが何になるのかを考えてしまう客もいると思う。
7組目のオズワルドの「ま」入り言葉も一見ついていけなくなりそうだけど、すぐにそのくだりが終わるので大丈夫だったのかな。

 

東京ホテイソンのネタは初見だったが、「シアトル・マリナーズ」という2問目の問題の答えを聞いて、たけるのツッコミを聞く前に「あ、これは問題が破綻してるな」と理解できた。

オール巨人が「ツッコミはお客さんの代弁」と言っていたが、私はツッコミが入るまでボケが何をしているのか予測しにくい謎解きのような漫才や、センスワードの例えツッコミの漫才も好きなので、その言葉には完全には同意できない。
内容が想像できるツッコミは面白くないと思し、プロの芸人は客の想像を超えたツッコミをしていかないといけないと思う。

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3組目のニューヨークの今どきのコンプラや炎上をフリにした漫才は、準決勝での祇園の「炎上しない桃太郎」の漫才と共通していて、二組とも時代を捉えているなと思った。

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4組目の見取り図は、リリーが「5秒前」という所を「ごぼうまえ」と思いきり噛んで一瞬変な空気になったけど、その後乱れずにネタを続けて笑いを取り、最終決戦に進出していたのですごかった。

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5組目のおいでやすこがは決勝戦初進出組だけど、2人ともR-1ぐらんぷりやバラエティ番組で見たことがあるので知っていた。

おいでやすこがの漫才で分かるように、漫才はシンプルに大きい声でツッコむと面白いという法則があると思う。
それだけなら東京ホテイソンたけるが一番声が出ていたと思うので、東京ホテイソンがもっと点数高くなきゃおかしいけど、そうじゃなかったからそれだけじゃダメということなんだろうな。
単に大きい声だけじゃなく、怒りながらツッコむから面白いとか?ミキの昴生とかもそれかな。

 

6組目のマヂカルラブリーは優勝したので後半にまとめて書く。

 

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7組目のオズワルドは正直2人の名前はうろ覚えだったんだけど、今回のネタで完璧に名前を覚えられた。ただし、ひてぃにき…はたなかだったか。と「ひてぃにき」から順番に思い出してしまいそうw

伊藤が畠中の「ま」のセキュリティに慣れて激キモ通訳になるまでの時間が短すぎて不自然なのは、ネタ尺が5分(※)だからで、実際ライブなどで10分程度の尺でやっていたとしたら、徐々に慣れていって通訳できるようになる感じのネタだったのかな。※本当は4分以内だけど、決勝戦はテレビなので5分ぐらいまでは許されるらしく、長めにやってる

それでいうと、東京ホテイソンたけるショーゴの問題を聞いて考える間もなく正解をすぐ言えるのも非現実的だな。

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8組目のアキナはGYAO三連単予想では1位人気だったのに、結果は8位だったので意外だった。
準決勝では1番ウケていたらしいから優勝するとみんなが予想したのかな。

ちなみに私は、どうせ当たらないし景品がそこまで欲しくない物だなと思ったのでGYAO三連単予想はやらなかった。

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9組目の錦鯉も決勝戦初進出だけど、去年のM-1の敗者復活戦やネタ番組・バラエティ番組で見たことがあるので知っていたし、霜降り明星が錦鯉のファンでラジオにゲストで呼んでいて、それを聴いて楽しみにしていたけど、面白かったので良かった。

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10組目のウエストランドの妬み嫉みのネタは、前から思ってたけど、似たようなリア充ディスりネタの南海キャンディーズと比べると見劣りするなーとどうしても思ってしまう。
ただ、本来の人間性が見えにくい、キャラを作って演じてる漫才師よりは魂からの叫びという感じがして良いのかもしれない。

おいでやす小田が最終審査発表前に「こんなネタしてるけど僕は怖い人間じゃないのでそれだけわかって頂きたい」と弁明していたが、それはつまり本来の人間性を偽って客を騙すことに成功しているということだから、ある意味すごいことだと思う。

ただし、実際はネタの入りのテンションは低い。オズワルドもローテンションと言われがちだけど、実は後半から大声ツッコミのネタだし、そのギャップが面白いと思う。

他にも例えばNON STYLEの石田もネタの中では高いテンションでボケているが、平場ではボケまくるキャラではないと思うし、ネタを書いている側なので、キャラを作っていると言えると思う。
果たしてそれが良いのかどうかよくわからない。が、ネタが面白ければそれで良いかという気もする。

 

個人的に、ウエストランドの河本の小ボケには「ときどきボケんな」よりも滝音のさすけの「適当に喋るな」というツッコミを入れたくなるw

 

優勝したマヂカルラブリーについて。

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マヂカルラブリーの漫才は形態模写のネタなので、同じく扇子のみを使って様々な形態模写をする落語に通ずるなと思った、自分は落語をほとんど知らない素人だけど。

なので、最終審査で立川志らくマヂカルラブリーに投票していたことに妙に納得してしまったのだけど、コメントを聞いた感じ、投票した理由は「単純に1番笑えた(または笑いが起きていた)から」っぽいので、形態模写は関係ないかもしれない。

毎回各審査員の審査基準がどんなものなのか気になるけど、それを公表してしまうと、出場する漫才師がみなそれを意識したネタ作りをして、似たり寄ったりな内容の漫才になってしまうから公表しないんだろうな。

今回優勝したマヂカルラブリーは関東勢だけど、関東出身の漫才師が優勝するのは何年ぶり?→Wikipediaによると、純粋な関東勢の優勝するのは5大会ぶり4組目だった。

 

今回、ネットで「マヂカルラブリーのネタは漫才と言えるのか」という論争が起きている(毎年違うコンビで同じ論争が起きてる気がする)が、
「漫才っぽく見えなくても、面白ければヨシ!」と思う。
…いや、なんか違うな。M-1とは若手発掘が目的で作られた大会だ。

「面白い若手を発掘できればヨシ!」
…いや、今回錦鯉やおいでやすこがなど、どう見てもおっさんで若手とは言えないメンツがいる…

「面白いのに売れてない芸人を発掘できればヨシ!」
うん、これだな。

大会終了後の反省会か打ち上げかどっちか忘れたけど、野田が「出番直前までどっちのネタをやるか迷っていた」と語っていて、カメラワークとかある程度決まってそうだし出場者がいきなり直前にネタの順番を変えてもオッケーなのか、と意外だった。

 

放送終了後、お笑いに興味がない夫に優勝したマヂカルラブリーの2本目のネタの録画だけを見せてみたが、理解できなかったのか「これの何が面白いの?」と言って途中で見るのをやめてしまった。
しゃべくりで掛け合いのある漫才らしい漫才をしていた見取り図のネタを見せた方が良かったか、とも思ったけど、基本内輪ネタでしか笑わない夫が笑ってくれるとは思えないので結局見せるのを断念。

結局内輪ネタ・あるあるネタが一番面白いというのは理解しているので、初めて見る芸人でも「知っている人だ」と自分の脳みそを騙して内輪ネタのように解釈して見ることができる人でないとお笑いは楽しめないのではないか、とちょっと思ってしまった。
私より夫の方がコミュニケーション能力が高くて初対面の相手とも上手く話せるのに、どうして…

私はコミュニケーションが下手で他人との丁度いい距離感が掴めず、初対面の相手にグイグイ行きすぎて退かれたり、逆に距離が離れすぎて打ち解けられなかったりするけど、そっちの方がお笑いを楽しめるということなのか?

そして漫才というのは、実は結構固有名詞が使われていて、最近流行りの文化に詳しくないとついていけなくなることが多いので、普段全くバラエティ番組を見ない私の夫のような人間はネタ中の固有名詞の意味がわからなくてつまずいてしまい、なかなかお笑いを楽しめないという側面があると思う。

例えば、今回敗者復活戦から含めると、ゆにばーす、ニューヨーク、ウエストランドの3組がマッチングアプリに絡んだネタをやっていた。しかもマッチングアプリとは何かについての説明を省略したままネタを進行していた様に思う。
ネタの持ち時間が限られているのだから、省略できる説明は省略されて当然ではあるけど。

まぁ、マッチングアプリの存在はテレビを見ていなくてもネットから知ることができそうだし伝わるか。

他にも、インディアンスのハピネスのサブちゃんバージョンや、シュウペイポーズ、東京ホテイソンのアンミカなどの芸能人の名前を使ったボケが出てくる。

私の夫はタレントのアンミカを多分知らないので、東京ホテイソンのネタを見せてもその部分では笑わないと思う。一応「火を噴く関西弁の竜が出てきたぞ」とたけるが説明ツッコミを入れてはいるが、伝わらなさそう。

ABCラジオM-1裏実況でも、笑い飯が「巨人師匠は多分アンミカを知らないから点数が低かった」などと茶化していた(うろ覚え)。もし仮に審査員の知らない単語を出してしまうと点数が低くなるのだとしたら、なんともやるせない…

霜降り明星の漫才でも、せいやが豪華客船について話し出すと、豪華客船を知らない人に向けてなのか、粗品が「大きい船ね」とわざわざ説明を一言付け加えていて感心した。

漫才はどうしても固有名詞を使わずに作るのは難しいし、歌ネタは著作権の関係で円盤収録時にカットされてしまう。

YouTubeの公式動画でも、出囃子の曲が別の似た曲に差し変えられていた。私はM-1グランプリのDVD・BDを観たことがないので分からないけど、もしかするとそこでも出囃子の曲が差し替えられているのだろうか。

その点、おいでやすこがの2本目のネタのバースデーソングは、作者不明で著作権フリーの曲なので上手い選曲だなと感心した。

 

近年のM-1は、対話がなくボケがツッコミを無視して一人コントをし続けたり、ひたすら動き回るような漫才が多い気がする。(※ツッコまれてる間ボケは喋らずツッコミが終わるのを待っているので、もちろんテンポまで完全に無視してるわけではない)

ぱっと思いつくのは、スーパーマラドーナ霜降り明星コウテイ※ただしボケとツッコミが途中で入れ替わる、インディアンス、おいでやすこが、マヂカルラブリー(今年の1本目は少し対話があったけど2本目は途中から完全に一人コント+ツッコミの形式)など。追伸:錦鯉もそうだった。

流行りなのかな。それに比べると、去年優勝したミルクボーイやもっと前の銀シャリなんかは普通に会話形式だったな。

 

M-1は出演者の平場のトークやボケも面白く、賞レースだけどやっぱり1バラエティ番組でもあるんだなと思わされる。

 

漫才中に審査員の顔を映すスイッチングが鬱陶しくて、漫才に集中できない瞬間が何度かあった。これは毎年そうなのでいい加減改善してほしいけど。円盤ではそんなことないのかな?

 

審査員のサンドウィッチマン富澤が「相方が自分で採点してメールを送ってくるが、M-1のスタジオが圏外なので見られない」というような話をしていた。
大事な大会だから、漫才中に客や出演者のスマホが鳴ったりして邪魔されないようなスタジオが用意されているのかなと想像したけど、考え過ぎかな?

 

準決勝のオンライン配信は、決勝まで楽しみを取っておくため敗退者のネタしか観ていなかったけど、動画をPCに取り込んでおいたので(違法かもw)決勝戦を観た後にその動画で決勝進出者のネタを初めて観てみた。
その結果、準決勝でやった内容から大筋はそのままでボケやツッコミを工夫して細かく変えてきてるコンビが何組かいて、みんな決勝戦に向けてネタを仕上げているんだなーと思った。

例えばマヂカルラブリーのつり革のネタは

  • 竹やりが刺さって死亡→ドアに首を挟まれて死亡
  • 「次は神田」→「次は御茶ノ水

など。

私は東京出身ではないので中央線は詳しくないけど、ネットのコメントによると、神田は乗り入れている路線が多く、御茶ノ水の方が路線が少なくて中央線の駅名っぽいらしい。だから駅名を御茶ノ水に変えたのかもしれないとのこと。なるほど。

ニューヨークは「ちょうちょを潰して募金箱に入れた」というボケを「犬のウンコを食べた」に変えていたが、本当に客が退いていたから変えたとかの理由なのかな。

 

準々決勝の話に戻るけど、あまり知らなかったけどたまたま観たシシガシラというコンビのハゲを題材にした漫才がすごく面白かった。準々決勝の動画の公開が終わって見返せないのでうろ覚えだけど、ハゲのネタでまだこんな斬新な切り口があったんだと思って感心したし、同じハゲネタのトレンディエンジェルも面白いけど、シシガシラも負けてないぐらい面白いなと思った。
その後放送されたTBSラジオ山里亮太の不毛な議論の「この芸人がすごい」というテーマで、ゲストで出ていたパンサー向井がシシガシラのことを褒めていて、全く同じ意見だったのでとても共感した。

 

youtu.be

それと、上の動画を観たけど、楽屋のどん兵衛を段ボールに詰めて背負って持って帰る金属バット友保に対して「汚い炭次郎みたい」というコメントがついてて面白かったw

 

色々書いたけど、これだけ色んな感想を湧き上がらせてくれるし、決勝戦だけでなく予選動画やら敗者復活戦やら打ち上げやらその後の各芸人のラジオやYouTubeでのM-1の感想を聴くやら楽しみがたくさんあるので、やっぱりM-1は一大エンターテインメントだなーと思う。
しかし、これを語り合う相手がいないのでブログに書くしかないというのが、なんだかな〜。

数年前から県外に移り住んでいたが、今年地元に戻った母親から「M-1観れなかった」というLINEが来た。
うちの地元の高知県ではテレ朝系列が入ってこないので、M-1グランプリが放送されていないからだ。なので、YouTubeの公式動画の存在を母親に教えてあげた。

M-1グランプリを観たことがなく、よく知らなかった小学校~中学校の頃の私は、「毎年なぜか急にやたらテレビに出だす芸人(※)がいるな~」と不思議に思っていたw※M-1チャンピオンのこと
M-1グランプリの存在をはっきりと認識したのは、くりぃむナントカという深夜のバラエティ番組のM-1チャンピオンが審査員として出演するN-1グランプリの回を観たときだった。よりによってなんでくりぃむナントカやねんw

M-1グランプリがテレビで観れるという素晴らしい権利を持てるので、上京してきてマジで良かったと思う。


この記事、書いているうちに気が付いたらなんと7000文字を超えていたw
他にもやることが色々あるのに(^^;;;;;;
この辺でやめておこう(^^;;;;;;;;;;;;

1/8追伸:

その他Twitterに書いた感想↓ 

ganeru(@ganeru)/2020年12月20日 - Twilog

それと、2018から作ってるけど、2020もAAを作った